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サブソイラ?プラソイラ?ハーフソイラ?爪モノの違いを徹底比較!

土づくり

爪モノの種類がありすぎるんじゃい!!

こんにちは。

畑の排水性改善や根の伸張性確保の為に有効なのが硬盤破砕

 

硬盤をぶっ壊すにはサブソイラやプラソイラといった「爪モノ」の作業機を使うんですが、

これがまた種類が多くって何が良いのかよくわからないッ!!!

 

というわけで!

悩めるファーマー達の為に爪モノ作業機を徹底比較!

 

機器ごとのメリット・デメリットはもちろん、後半のまとめ部分ではどんな状況で使うべきかという点についても書いているので参考にしてみてください。

それでは行きましょう!

硬盤を。ぶっこわせ!

各機器のメリット・デメリット

今回比較するのは以下の4種類。

  • サブソイラ
  • ハーフソイラ
  • プラソイラ
  • スタブルカルチ

サブソイラ

まずは爪モノの基本であるサブソイラ。

画像は最新型のヤツなので爪にナイフキーパというくの字型の部品がついてます。

メリット

①シンプルに硬盤をぶっ壊す

サブソイラは爪の長さが35~80cmまであります。ロータリーより遥かに深く入るので、硬盤に亀裂を入れたりぶっ壊すことができます。

これによって透・排水性の向上しますし、畑が乾きやすくなります。

シンプルに爪で引っ掻くだけのイメージなので、下層の悪い土が表層に上がってきたり、下に埋まってた砂利が上がってくるということがありません。

 

②簡易的な弾丸暗渠を施工できる

別売りのアタッチメントを爪先の後ろにつければ簡易的な暗渠が施工できます。

ただ爪を深く入れるだけじゃなくて、爪が入った深さに暗渠を作れるのもサブソイラの特徴です。

 

デメリット

①トラクターの馬力が必要

純粋に爪を突っ込んで引いてくるだけなので、トラクターに馬力が必要です。

②破砕効果が他の爪モノよりやや弱い。

シンプルに亀裂を入れるのみなので、作業幅が爪の通った箇所だけになります。そのため他の爪モノより破砕効果はやや劣るようです。

 

 

ハーフソイラ

お次はハーフソイラ。

サブソイラの爪が滑らかなのに対し、ハーフソイラは角ばった爪が特徴です。

メリット

①硬盤をぶっ壊す!

カクカクの爪の形状のおかげでサブソイラよりも高い破砕効果があります。

さらに下層の土や石などを上に持ち上げない形状になっているので、その点もいいところです。

作業深もサブソイラと同じく30~80cm位の物があります。

 

②簡易的な弾丸暗渠を施工できる

こちらもサブソイラと同様に別売りのアタッチメントをつければ簡易的な暗渠が施工できます。

デメリット

①トラクターの馬力が必要

サブソイラと同じデメリットですが、爪が滑らかになっていない分、同じ深さで作業したとしてもこちらの方がさらに馬力が必要です。

 

②サブソイラよりちょっと高い

同じ作業深のサブソイラと比較するとやや高額です。

新品価格で2本爪タイプだと3~5万程度、3本爪タイプだと10万程度の差があります。

また、サブソイラの方が流通しているため、中古市場にもたくさんあると思われます。

そういった視点からもサブソイラよりもハーフソイラの方が入手価格は高くなりそうです。

 

 

プラソイラ

プラソイラはサブソイラとプラウを足して2で割ったような作業機です。

プラウについては以下の記事でまとめているので、興味がある方は読んでみてください。

プラウで天地返ししてみた。期待するメリットと懸念するデメリット。
必殺!天地返し!!! てなわけでボトムプラウで天地返しをやってみました。 しかしこのボトムプラウでの天地返し。 良い!と言う人と 良くない!って言う人がいるんです。 今回は何が良くて何が...

2分くらいで読めるし、我ながらわかりやすく書けていると思ってるんだなぁ。

メリット

①硬盤をぶっっ壊す!

土を引っ掻くだけでなく、下層土をせり上げる動きもするのでサブソイラよりも数倍高い破砕効果があります。ハーフソイラと比較してもやや高い破砕効果があるように思います。

作業深は30~80cmでサブソイラやハーフソイラと同様です。

②乾土効果で土がリフレッシュ!

ボトムプラウほどではありませんが、下層で眠っていた土の一部を上層に上げてくるので若干の乾土効果が期待できます。

乾土効果って??

下層の土がせり上がって空気に触れることで、眠っていた微生物(好気菌)が活性化するんです。

んで有機物の分解が促進されて、植物の大事な栄養である窒素が作られること。

これすなわち乾土効果。

 

③施肥設計は従来通り

下層の土を持ち上げますが、プラウのように大量に持ってくるわけでは無いので土壌成分が大きく変わることがありません。

これはいいね!

 

④トラクターの馬力がそれほど必要にならない。

破砕効果が高い割には爪の上にあるパネルの上を土が滑ってくれるので、トラクターの馬力はサブソイラと同程度。

それなりに使っている畑であれば、同じ作業深のサブソイラよりも小さい馬力でも作業ができます。

 

実際に使ってみた様子はこちら記事に書いてあります。

適用馬力160のプラソイラを90馬力のトラクターで使ってみた
はいこんにちわ。 秋肥の散布も無事終わりましてそろそろシーズンオフです。 今年は梅雨が長く、排水性に課題が出た圃場が多かったため、プラソイラをかけることにしました! 使用機器のスペック トラクター  ジョン...

 

デメリット

①下層の不要物も上層にあげてしまう。

下層に悪い土や砂利などがあった場合、それも上層に上げてしまいます。

 

 

スタブルカルチ

最後はスタブルカルチ。

こちらは今までの作業機とは系統がちょっと違うんですが、爪がついているのでついでに紹介します。

メリット

①粗起しがスピーディ!

スタブルカルチの役割は粗起しです。今までの爪モノは硬盤破砕だったり深耕を役割としていましたがスタブルは違います。

一般的には粗起しもロータリーで実施する場合が多いですが、ロータリーよりもスピードが出せるので作業自体がスピーディです。

 

②ネリネリ層をぶっ壊す!

スタブルカルチの作業深は10~35cmとロータリーよりも深く入るので、ロータリーでは届かなかった層まで耕すことができます。

そのちょっと長い爪でネリネリ層を壊します。

ネリネリ層の破砕によって根が張れる面積を広げられるとともに、透・排水性がアップするといわれています。

ネリネリ層って?

硬盤層まで行く手前にある水分を多く含んで根が張りにくい層をメーカー側ではネリネリ層と呼んでいます。

 

デメリット

今まで紹介した機器と比べると作業深が浅いので、破砕効果などは劣ります。

ただそもそもの目的が粗起しなので、素早く・ちょっと深いところまで粗起しできる機械というイメージでいいと思います。

排水性改善や硬盤破砕が主目的なのであれば、先に紹介したどれかが良いでしょう。

 

まとめ

比較の結果をまとめるとこんな感じになります。

いかがでしょうか。

それぞれの目的や状況に合わせて、自分に合う機械で作業をやっていきましょう!

頑張ろうぜ!

 

以上!


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