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収入保険制度のメリット・デメリット

知識

収入保険制度のメリット・デメリット。どんな人が加入すべき?

こんにちわ。僕です。

さてこの記事では収入保険制度のメリット・デメリットを整理して

結局どんな農家が加入するとお得なのか。

どんな農家は加入を待ったほうが良いのかを考察していきます。

 

収入保険制度ってなんだっけ?

という方は以下の記事でまとめていますので一回読んでみるといいかも!

 

収入保険制度とは?条件や保険料を解りやすく解説!
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収入保険制度のメリット・デメリット

メリット

まずメリットとしては5つあります。

①対象品目が多い

これは大きいですね。

農作物であればほとんどのものが対象となります。

さらに餅や梅干しなどの簡易的な加工別についても対象となります。もちろんその場合は原料を生産していないとだめですけどね。

 

少量多品目の農家や、新たな品目にチャレンジしたい農家さんには追い風になると思われます。

②補填範囲が広い

おもな補填範囲は以下です。

  • 自然災害や鳥獣害、病虫害
  • 災害による作付け不能
  • 倉庫の浸水による収穫物の損害
  • 作物の盗難や運搬中の事故
  • 市場価格の下落
  • 取引先の倒産
  • 本人や従業員のけがや病気による減収
  • 輸出した際の為替変動による大損

 

災害や市場価格の低下だけでなく取引先の倒産や、けが・病気に対しても補填が効きます。

これによって契約販売を行っている農家にもメリットがありますね。

③地域を限定しない

現行の価格安定制度などは産地も限定されています。

が収入保険制度は産地の限定もないので広く誰でも加入できるところがメリットの一つです。

④出荷先も自由

現行の価格安定制度では出荷先は市場に限定されています。

が収入保障制度では出荷先の縛りもないので道の駅など、どこに出荷していても加入することができます。

⑤就農して間もない農家も入れる

就農して間もない農家でも1年分の青色申告の実績があれば加入することができます。

ただし、基本は5年分の実績から基準収入を出すことになっています。

そのため、実績が1年分しかない場合は補償限度が70%、2年分なら補償限度が75%、3年分なら78%と段階的に補償限度が上がっていく仕組みになっています。

 

デメリット<重要>

対象範囲も広いし、誰でも入れる夢のような保険だな!

と思い込むのは早い。デメリットもいくつかあるのでしっかり確認しましょう!

①青色申告でないと加入できない

現在の販売農家は全国で約120万戸。

そのうち青色申告をしている農家は約44万戸とおよそ3割・・・

加入対象は全体の3割しかいないんです。

 

さらに!青色申告では①正規の簿記②簡易簿記③現金主義簡易簿記の3つのパターンがあり、このうちの③現金主義の簡易簿記の場合、加入ができません。

ちなみに難易度は ①正規の簿記 > ②簡易簿記 > ③現金主義の簡易簿記

 

つまり加入対象は全体の3割以下なんですね・・・ガックシ

 

ただ、青色申告は税金の控除があったりと税制面でも優遇されているので、これを機に青色申告に切り替えるのもアリアリです。

現時点では3割以下ですが、今後は増えていく可能性もあります。

②基準収入は過去5年の平均収入

保険料や補填金の計算の基準となる基準収入

この基準収入は過去5年分の農業収入から算出されます。

なので高値の年はいいのですが、とんでもない安値の年ももちろん計算に含まれてしまいます。

 

また、仮に収入保険制度で補填金が出た場合は、雑収入として取り扱われるため翌年の基準収入の算出には含まれないんです。

 

なので何年も連続で補填金をもらうような経営だと損ばかりしてしまうってことですね。

まあそうならないように経営努力をしろってことですね 😐

③ほとんどの補助金は基準収入に含まれない

これも大事。

現在農業では様々な補助金や助成金がありますが、そのほとんどは基準収入の計算に含まれません。

 

先ほど記載しましたが、基準収入は農業の収入から算出されます。

補助金は基本的には雑収入となってしまうので基準収入には含まれません。

 

補助金や助成金ありきで経営を行っている場合はあまりメリットがないかもしれませんね。

④収入保険であって所得補てんではない

あくまでも収入(売上)が補填されるので、所得がその分確保されるわけではありません。

費用は補填後の金額から引かれちゃうので、肥料代や燃料の高騰等による所得減に対しては対応ができません。

 

⑤保険料が高いかも・・・

満足な補填金を期待するならば「掛捨て+積立て方式」1択だと思います。

ただ積立にすると保険料がぐんと上がってしまうのも事実。

さらに毎年かかる事務費も2万2000円と正直高め。

 

積立金は補填がなければ次年度以降は支払いがないので、初年度の支払いを乗り切ればラクになるとはいえ敷居はやや高いのではないかと感じます。

 

⑥裏付けとして農作業日誌も必要

加入した後に補填金をもらうときになると、実際に補填対象かどうかチェックが入ります。

その時に証拠として農作業日誌が必要となります。

 

農林水産省が言うには「普段つけてる簡単なものでOK」とのことですが、果たして・・・・

 

少なくとも、いつ・どこで・誰が・何を・どの程度作業したか?という点については記録しておくようにしましょう。

めんどくさいんだけどね!

結局どんな人が加入すべき??

メリットもデメリットもある収入保険制度ですが、じゃあ実際どんな人が加入すべきなのか。

新制度だし運用面にも不安は残りますが、その辺を加味しても以下の3つのどれかに該当する人は加入を検討する価値はありそうです。

①生産の規模がある程度決まっている農家

例えばこれからどんどん規模を拡大していくぞー!という農家さんには不向きだと思います。

というのも基準収入は過去5年分の収入から算出されるので、そもそも規模が小さかった過去の金額に対して補填金をもらったところで大した額にはならないんじゃないかと。

 

もちろん多少増えていくのは保険料の調整で何とかなると思いますが、今の2倍とかまで規模を拡大する予定がある方はちょっと待った方が良いと思います。

②指定産地・指定品目以外で市場販売している農家

収入保険制度の最大のメリットはその対象範囲の広さです。

現行では何の保険も掛けられなかった農家さんはメリットの享受が大きいと思います。

 

契約販売の農家さんももちろん受けれるメリットは多いんですが、収入が安定しない市場販売の農家さんの方がさらにメリットがあると考えられます

③価格安定制度であまりメリットを受けていない農家

これに関しては品目や産地、所属するJAによって様々なので何とも言えないんですが、現行制度との比較はやるべきだと思います。

実際に現時点の加入者は価格安定制度からの乗り換えの農家が相当数いるそうです。

その方々ももちろん比較はされていると思うので、「今も保障されているからいいや」と思わずに一度シュミレーションしてみてください。

 

さいごに

さてメリット、デメリットを整理してきましたがいかがでしょうか。

 

まあ収入保険制度が良いかどうかというのもありますが、それを受けて自分の経営や状況を見直すという時間ができるのはとてもいいことだと思います。

 

今回はとてもいい機会なので、ぜひご自身の状況を一度見直してみてください。

ではでは!


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