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もう失敗しない!!冬期育苗の注意点

産地情報

こんにちは。

いよいよ今シーズンのレタス類の播種がスタートしました。

今日は高冷地の寒い時期の育苗について気を付けていることをまとめました。

冬場の育苗管理の注意点

レタスを5/10頃、サニーを5/5頃からの出荷をイメージすると大体2月中旬から播種をスタートさせる感じになります。

今年は2/13から撒き始めて今日で3回目の播種作業となりました。

この時期の注意点としては大きく分けて3点

  1. 苗の体感温度を5℃以下にしない。
  2. 発芽のタイミングを見逃さない。
  3. 乾燥させすぎない。

こんな感じです。一つずつ解説します。

1.苗の体感温度を5℃以下にしない

この時期はハウス内でもまだまだ氷点下になります。

レタス類はアブラナ科の野菜よりは苗の時点で低温に強いといわれていますが、それでもさすがに氷点下は耐えられないです。

寒すぎると発芽後に枯れてしまったり、培土が凍って根っこが痛んだりしてしまいます。

また一見大丈夫にみえても、育苗時に低温に当たると抽苔のスイッチが入ってしまい、後々の生育に影響が出てしまいます。

そのギリギリラインが5℃といわれているので、夜間でも5℃を下回らないように管理しています。

具体的には被覆資材をかけるのと、暖房による加温です。

うちでは暖房を5℃に設定して、これプラス被覆資材(パオパオ)を2重~3重で被覆します。

パオパオが大体2℃くらいの保温効果があるといわれているので、暖房でハウス内気温が2~5℃くらいまでに抑えらえれていれば、パオパオの保温効果が加わって、理屈上は苗の体感温度も5℃を下回らないというイメージでやってます。

温度計を確認して思ったよりも最低気温が下がっていたら暖房の設定温度を少し上げたりして調整してます。

2.発芽のタイミングを見逃さない。

冬場の育苗で一番多いのがこのミスです。

冬場は少しでも発芽を早めるために育苗トレイを重ねて加温します。

これは育苗トレイを7枚くらい重ねて、その上から被覆資材をかぶせています。

重ねた方が保温効率がよく、発芽が早いからです。

発芽機に入れたり、電熱線の上で発芽を促す場合もあります。

 

この時注意しなきゃいけないのが、どのタイミングで重なっているトレイを広げるかということです。

 

このタイミングを間違えると苗がもやしみたいにヒョロヒョロになってしまい、すぐに枯れたり、定植することができない苗になってしまいます。

具体的にはコーティングが割れて萌芽(根っこになる芽)が2ミリくらい出てきたら広げる感じです。

発芽してからでは遅いです。

 

ちょっと見にくいですが写真に写っているのがサニーレタスの種です。

ピンク色のコーティングが割れて、白い萌芽がちょっと伸びています。このタイミングで広げないとだめです。

種は土に隠れていて上から見ても見えないので何粒か掘り起こして状態を確認してあげます。

冬場のモヤシ苗は毎年失敗してるので今年こそは失敗せずに乗り切りたいです。

3.乾燥させすぎない

水管理はシーズンを通して育苗の注意点として挙げられますが、冬場は得に油断しがちです。

被覆資材がかかっていたり、気温が低かったりするので、夏場ほど乾燥しません。

が油断していると表面が結構乾いたりします。

特に日中のハウスは冬でも25~30くらいまで上がる日もあります。

ほぼ夏と同じ気温になったりもするので、普通に乾きます。

外が寒いからと油断していると失敗してしまうので気を付けてます。

まとめ

冬期の育苗は春先や夏場とは違った観点で注意が必要です。

暖房代や被覆資材代などの経費も掛かるし、育苗トレイも128穴などの大きめのものを使うのでハウスの場所もとります。

それでも早くから出荷するためにはやらなくてはいけないことなので、頑張ってやっていきます。

戦え!愛と勇気の戦士たち!

 

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