ハイこんにちは。
前回に引き続き農電ケーブルの設置方法をまとめました。
今回は<②作業手順編>です。
所要時間なども記載してあるので参考にしてみてください。
スムーズに作業を行うにはしっかりと準備。これ鉄則。
準備が不安な方はもう一度これ読んどこ!
アーユーレディー?
おっけ!
それではイッテミヨー!!
作業手順
作業は以下の6ステップに分けて行います。
参考に所要時間を記載していますが、作業者2人で約2.5坪(120cm×6.8m)の広さを敷設した時のものです。ちょっと多めに時間書いてるのでもうちょっと早いかも。
なお事前準備の時間は抜いています。
- 穴を掘る(1.5時間)
- 断熱材を埋める(30分~45分)
- ケーブルを埋設する(30分~45分)
- 農電サーモと接続する(15分~30分)
- 土を濡らす(10分)
- マルチを張る(15分)
所要時間:約4時間
①穴を掘る
まずは穴を掘ります。
全ての工程の中で一番大変な作業がこの穴掘りです。
深さは断熱材にもよりますが、もみ殻を使う場合は20cm、発泡スチロールやエアキャップを使う場合は10cm程度です。
スコップでガシガシ掘っていきます。
周りからぐるっと掘っていきましょう。
周りから掘って島を作ってから、島を崩すように掘っていった方がイロイロ楽だからです。ちょっと分かり難いけどこんな感じ。
また、散水した後に水が外側に捌けやすくするために真ん中を少し高くしておきます。気持ち程度でいいけどね。
穴を掘り終わったら平らに馴らしていきます。じょれんなどを使うとスムーズですが、スコップでペタペタ頑張ってもいいです。
こんな感じ。なんとなく真ん中が高くなってる気がしますよね?
とりあえず穴掘りはこれで完了。
お疲れっした!!!
- 周りをぐるっと掘ってから真ん中を掘る
- 真ん中部分を若干浅目に掘る
②断熱材を埋める
次に断熱材を埋めていきます。
今回僕はエアキャップを使いました。本当はモミガラを使おうと思って少し撒きましたが大変だったのでエアキャップに変更しました(^o^;)
こんな感じでコロコロと転がして3枚重ねにします。
断熱材を敷けたら水が抜けるように何か所か穴をあけておきましょう。
僕の場合は水が抜けないと不安だったので、この面積で30か所くらいあけました。
穴をあけ終わったら貫板で枠を作ります。
枠が固定できたら土をかぶせていきます。
農電ケーブルが熱を発しても安全なように3cmくらいの厚さでかけていきましょう。
断熱材の上に直にケーブルを敷設すると、ケーブルの熱で断熱材が溶けてしまい危険だし断熱材の効果が無くなってしまいます。
土をかけたらペタペタと慣らしていきましょう。
こんな感じの仕上がりになります。
- 断熱材に水抜き用の穴をあける
- 土は3cmくらい被せる
③ケーブルを埋設する
次はいよいよケーブルの埋設です。
事前準備の時に作ったケーブルの配線間隔を見ながら杭を刺します。
この時、板ギリギリに刺さずに数センチ板から離して刺していきましょう。
杭を打ったらケーブルを張っていきます。
まずはケーブルがどれくらい余るかの確認も兼ねてユルユルで張ってみましょう。
ケーブルを張るときには捻じれたり、ケーブルを踏んで気づつけないようにマジで注意しましょう。
捻じれるとそこに熱が溜まってしまい火事になる危険があります。
また発熱部分と発熱しない部分のつなぎ目をしっかりと埋めるようにしましょう。
写真の緑の線が発熱部分で、青い線は発熱しない部分です。
そうするとケーブルが余ると思います。
ぼくも5mくらい余ったのでこんな感じで処理しました。
この時も火事にならないようにケーブル同士や、枠板と数cmは離しましょう。
余りケーブルの折り返し地点が決まったらケーブルをピンと張っていきます。
かるくテンションがかかるくらいで大丈夫です。
終端部分も発熱しない部分とのつなぎ目をしっかり埋めます。写真の黄色い線が発熱しない部分です。
ケーブルがピンと張れたら土をかぶせていきます。
この時、通電の確認をする時の為に1箇所だけ土をかけないで置くと楽です。
土を被せ終ったら杭を抜いていきます。
杭を抜くときはケーブルを傷つけないように内側に倒してから抜くと良いです。
土をかぶせたらまた平らにします。
ケーブルを傷つけないように敷設したところはなるべく踏まないようにしましょう。
作業し辛かったら板などを置いてから乗っかるようにしましょう。
これで埋設は完了です!!!おつかっしたあ!!!
- 杭は板ギリギリに刺さずに数センチ板から離して刺す。
- ケーブルを張るときには捻じれたり、ケーブルを踏んで傷つけないようマジで注意。
- 発熱部分と発熱しない部分の繋ぎ目をしっかりと埋める。
- ケーブル同士や、枠板と数cmは離す。
- 杭を抜くときは内側に倒してから抜く。
④農電サーモと接続する
次に農電サーモと接続します。
まずは青と黄色のケーブルの先っちょの銅線部分を剥いて付属品のコンセント差し込み部品と取りつけます。
こんな感じです。
この時、黄色と青の銅線が絶対に接触しないようにしましょう!
接触するとショートしてぶっ壊れます。
また巻き付けるときは時計回りに巻き付けて、ドライバーで締めた時に緩まないようにしましょう。
不安な人は端子を買って取り付けると安全かつ確実です。
コンセントプラグを取り付けたらそれを農電サーモに刺します。
で農電サーモから出ているコンセントプラグを壁などのコンセントに繋げます。
つないだら土を被せなかった部分のケーブルを触ってみましょう。
埋めちゃった人は気を付けて掘ってみましょう。
ヴーンと鳴っていたら通電しています。
触ったけど思ったより冷たいな。ホントに暖かくなるの?
ケーブルは周りの土の温度+20℃までしか上がらないんだって。
つまりトンネルなどでどれだけ地温を逃がさないかがケーブルを温めるポイントなんだ!
- ショートさせないように注意する。
- 巻き付ける場合は時計回り。
- ケーブルは思ったより冷たい。
ちなみに!
今回僕は2組の農電ケーブルに1つの電子サーモを取り付けました。
この場合は電圧が変わってしまわないように直列ではなく並列繋ぎにする必要があります。
その話はちょっと長いので別記事にしました。必要な方はどうぞ。
⑤土を濡らす
さて農電ケーブルがしっかり通電することを確認できたら、熱が均等に伝わっていくように土を濡らしていきます。
軽く握って水が垂れるくらい濡らすので、結構ビシャビシャにします。
じょうろでもいいですがホースがあると楽ですね。
- 握って水が垂れるくらいまで濡らす。
⑥マルチを張る
最後に保湿と保温の、防草の為にマルチを張ります。
防草シートでもいいのでは?と思いきや、防草シートなどは厚みがあって熱を遮断してしまうので、熱が伝わるマルチがベストだそうです。
なのでおそらく黒マルチが一番良いと思いますが、僕は近くに白マルチしかなかったので白にしました。
- 防草シートは熱を伝え辛くするので避ける。
- 黒マルチがいい。
これで完成です!!!!
おつかれしたああ!
まとめ
いかがでしょうか?
誰でも簡単に敷設できる!!・・・とは言いませんが、ズブの初心者でも頑張ってやればできるくらいの難易度だと思います。
でもコレで暖房とかよりも安価に育苗できるなら全然オッケーです!!
でもホントに効果あんの?
ずばり。効果ありです!
敷設して数週間ですが、確実に効果を実感しています。
検証記事はこちら!
皆さんも寒さに負けず安定した作柄にできるように頑張りましょう!!
以上!!!
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