こんにちは
今回は春先1発目のレタスの品種についてです。
冬産地から夏産地に切り替わる端境期を狙う
標高1200mの位置する八竜ファームの圃場は冬の間は土が凍ってしまい、何も作物を育てることができません。
作付けが始まるのが雪が解け始める3月中旬~下旬
雪が解けたらすぐに定植してなるべく早く出荷まで漕ぎつけるのが春先の一つのミッションになります。
冬の関東の産地にレタスがなくなってくるのが3月頃。そこから長野県の少し標高の低い産地、「準高冷地」の出荷が始まります。
そこから5月に準高冷地が減り始めて高冷地が本格的に出始めるのが6月。その6月までのスポットの端境期を狙うのが八竜ファームの1発目のレタスです。
どんな品種を選定するのか
1発目のレタスの品種を選ぶ際のポイントは3点
- 寒い時期でも生育できる品種
- 生育の早い品種
- 大玉になりやすい品種
1.寒い時期でも生育できる品種
5月出荷から逆算すると播種は2月中旬頃になります。
当然まだまだ厳寒期ですので寒さに強い品種が求められます。
定植してからも4月いっぱいは霜も降りたりするので、寒くてもしっかりと生育する品種を選ぶのが第一です。
2.生育の早い品種
夏場に比べると当然生育期間は長くなりますが、その中でも生育が早い(早生)品種を選ぶのも作戦の一つです。
定植が開始できるタイミングは凍った畑が解けたタイミングなので、そこからヨーイドンで生育をスタートすることになります。
端境期はほんの一瞬なので、なるべく早く仕上げる方がチャンスをつかみやすくなります。
3.大玉になりやすい品種
春先は寒さプラス雨も少なかったりするので、大きな玉を作るのに悪条件ではあります。
その中でもしっかりと大玉に仕上げられるように品種で工夫するというのもポイントです。
今年は3品種で比較!
さて今年の八竜ファームでは以下の3品種を同時にスタートして生育を比較することにしました。
- ペネトレイト・・・サカタのタネ
- ウィザード・・・タキイ種苗
- サングロー・・・カネコ種苗
昨年まではペネトレイト一本でした。耐寒性があり生育も早い大玉品種なので悪くはないのですが、近年4月下旬ころから気温が高く日差しが強い日が多くなってきました。
そうするとペネトレイトは日焼けしてしまうという問題が出てきちゃいました。なのでちょっと保管品種と比べてみようと思います。
こうした環境の変化にも柔軟に対応していくのも大事ですよね!ね!
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