ミルクボーイの優勝で幕を閉じたM-1グランプリ2019。
審査員の松本人志からは「過去最高では」というコメントも飛び出しました。
ツイッターなどでも今年は近年で一番盛り上がったという声が目立ちます。
m1過去最高に面白かった
— ほかほか王国湯煙大作戦 (@gu_911) December 22, 2019
今回のM1は
過去最高の大会だった!今まで9位が632点のハイレベルな大会なんてあったかしら…
お笑いはコント派の自分も気付いたら声を出して笑っていました🤣
特にミルクボーイの漫才は芸術的な域まで達してたと思う😊
本当に
おめでとうございます🎊㊗️🎉
#M1グランプリ2019#ミルクボーイ pic.twitter.com/J5beCRxTvS— アリア飯 (@roto_03) December 22, 2019
ではなぜ今年のM-1はこんなにも評価されているのでしょう?
そりゃ過去最高得点が出たからでしょ!!
それだけじゃない!!!!!
てなわけで僕が思う今年のM-1が盛り上がった3つの理由を書いていきます。
理由その① 初出場が7組!
まず一つ目は10組中7組が決勝初進出だったということ。
決勝前までは
決勝知らないやつばっかで見る価値なし。とか
敗者復活戦の方が盛り上がる!とか
否定的な意見も多く上がっていました。
が
終わってみたら大盛り上がりでしたね。
これにはなんだかんだ言ってみんな
M-1に新しい芸人の発掘を期待している。ということだと思います。
もともとM-1は出場資格が結成10年目までの大会でした。つまり、なかなか日の目を浴びない若手芸人たちにチャンスを与える大会というコンセプトで始まっています。
そう考えると、新しい芸人の発掘を期待しているというのは、M-1の思想の根底にあるものなので自然なことだと思います。
それが近年では出場制限が15年になったこともあり、知名度や技術を伴った中堅芸人たちが決勝に名を連ねることが増えていました。
もちろん、人気で技術のある芸人たちが決勝に出てくれば「役者が揃った」といった感じになって、それはそれで盛り上がるとは思うんですがそれってM-1の必要あるか?と思うワケですよ。
確かに「競う」という状況は賞レースだけですが、ネタ自体は人気があれば普通のネタ番組とかで見れるわけだしね。
まあ面白い芸人が上がってくるのは当たり前なんですが、順番待ちのような構図になってしまっていたかなと。
それが今回はガラッと変わった。
準決勝も見に行きましたけど、敢えて新しいメンツをたくさん決勝に上げたわけでは無く、ホントに準決勝でウケた順から採ったら7組が初出場だったって感じだったんですよ。
去年の霜降り明星の優勝がきっかけになった説もありますが、若手芸人たちの奮起によって決勝メンバーがガラッと入れ替わったというのが今年の盛り上がりの要因の1つだと考えます!
理由その② 豪華な敗者復活戦で和牛が勝利!!
二つ目は敗者復活戦。
決勝メンバーがガラッと変わったということは、決勝に残るであろうと思われていた芸人たちが敗者復活戦に回ったということですね。
誰もが認める和牛をはじめ、昨年決勝の舞台で活躍したミキや、トムブラウン。
バラエティでも人気の四千頭身やアインシュタイン。更には決勝経験者のカミナリ、マヂカルラブリーなど、超豪華なメンツが揃ったわけです。
それで結局勝ち上がったのが和牛。
視聴者投票だったのでファン票は一定数あったとは思いますが、文句なしのネタだったと思います。
もちろん他の芸人も面白かったですが、ここは和牛も一番のネタを持ってきていましたからね。
3年連続準優勝は伊達じゃないね。一枚上手でした。
実力のある芸人が実力通りの結果を出す。そりゃ面白くなりますよ!
決勝のメンツに和牛が加わることによって、やはり締まりましたね。
これで決勝の役者が揃ったわけですよ。
理由その③ 芸術的な展開!!!(ネタ順)
三つ目の理由はネタ順です。
序盤に「かまいたち」や「和牛」といった実績も技術もあるベテランが登場し、しっかりと実力を出し切って高得点を叩きだし、他の芸人はそれを追いかける展開となりましたね。
かまいたち、和牛がハイペースで飛ばした後に「すゑひろがりず」という変化球タイプの芸人が続きました。
すゑひろがりずは結果的には8位に終わりましたが、ベテラン勢の牙城を崩す一番手にキワモノ系が来たことにより、どう審査されるんだ?という期待を持てて見応えがありました。
すゑひろがりずのおかげでちょっとペースが緩んだところへフレッシュな「からし蓮根」と正統派しゃべくり漫才の「見取り図」がつづきました。
これまたそれぞれの実力を存分に発揮して、実績のある見取り図はしっかりと649点という好当店を叩きだしました。
そしてこてこての昭和漫才?といった感じのミルクボーイが怒涛の勢いで迫り、一気にトップに躍り出た。
見取り図で正統派漫才を見た後だったこともあり、スッと入ってきたし「こういうのが見たかったんだ!」と思わせるような爽快感がありました。
そして爆笑の余韻を残しながらオズワルドがスーッっと自分たちの漫才をはじめ、それがじわっと会場になじんで行った。
これができたのは今回の出場者ではオズワルドだけだと思うので、ここしかないというタイミングでの登場でした。
その後インディアンスがつまずきながらも走り切って、最後のぺこぱがしっかりと高得点を出し、和牛を落とすというおまけまでつけました。
この一連の流れがM-1グランプリ2019という一つの作品として仕上がっていると僕は言うんですよ!!!!
まとめ
いかがでしょうか。
昨年の霜降り明星といい、今年のミルクボーイといい、M-1の傾向がまた少し変わってきていると思います。
かまいたちは卒業し、和牛も不参加を表明している来年のM1。
若手芸人にも大きなチャンスとなる年になりそうです!
以上!
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