30分でできる!ブームスプレイヤーのメンテナンス
防除や散水で使用するブームスプレイヤー(以下ブーム)。
良く使う機械だけに消耗も激しかったりします。
今回は特別な道具や知識を必要としなくても自分でできるブームのメンテナンス方法を紹介します。
慣れてくれば30分程度でできるので是非定期的にメンテナンスしてみてください。
冬を迎えるにあたっての特別なメンテナンス方法は以下の記事にまとめてるので要チェケ!
用意するもの
- グリスガン
- グリススプレー
- CRCスプレー(KURE5-56などの浸透潤滑剤)
- 工具類
全部ホームセンターで揃います。
ブームだけでなく、あらゆる農機のメンテナンスに必要なものなので持っておいた方がGOOD👍
メンテナンス① 関節部のグリスアップ
まずは基本的なメンテナンスですね。
グリスガンを使って関節部分のグリスアップを行います。
グリスアップの箇所はメーカーによって異なると思いますが、竿を動かす時に関節になる部分を見ればグリスニップルが付いているので探してみましょう。
大体10個以上はあると思います。
そのニップルをグリスガンを差し込んで注入していきます。
関節部分からグリスがにじみ出てきたらオッケーです。
ニップルとグリスガンの間から漏れてきた場合は注入できていないので、しっかりとグリスガンを押し当てて再トライしてください 🙂
メンテナンス② チェーン・ワイヤーのグリスアップ
次は竿を伸び縮みさせるチェーンとワイヤーのグリスアップです。
チェーンはグリススプレー、ワイヤーはCRCスプレーを使用しましょう。
※CRCスプレーも潤滑効果はあるのですが、中には研磨剤が含まれているものもあるのでチェーンやギア周りにはグリススプレーの方が良いです。
やり方ですが一人でやる場合アは竿を伸ばしきった状態でトラクターから降りて、スプレーしていきます。
二人いる場合は下の動画のように一人がブームを操作して、もう一人がスプレーしていけばラクです。
動画内でもちょっと声が入っていますが、竿を伸ばしきるとスプロケット(チェーンがハマるギザギザの輪っか)が見えるようになるので、そちらにもグリススプレーをしてあげてください。
メンテナンス③ 竿の溝のゴミの除去
竿を伸ばしきった状態で、竿が収納されていく溝にゴミがあったら取りましょう。
ほうきでもいいしエアーコンプレッサーでも何でもいいです。
土の塊や小石などが竿の見えないところに入ってしまうと、竿が伸びなくなったり縮まなくなったりしてしまいます。
メンテナンス④ ストレーナー(ごみ取り)の清掃
次はストレーナー(ごみ取り)の掃除です。
メーカーによってストレーナーが違うそうですが、最低でも1つ。普通は2つストレーナーが付いています。
今回は例として共立の2種類のブームのストレーナーの位置を紹介します。
<新しめの型のブーム:共立>
丸印の二か所が回して取り外せるようになっています。
とりはずすとこんな感じのフィルターが入っています。
小さなゴミや溶けきらなかった農薬がこびりついてますね。
水で洗って細かい汚れを落としてあげましょう。
<古めの型のブーム:共立>
次は古い型のブーム。
一つは同じところですがもう一つは写真の右上あたりについています。
同じように回せばふたが取れてフィルターが出て来るので掃除してください。
メンテナンス⑤ オイル周りの点検
最後にオイルの確認です。
ブームにはオイルタンクが2つと、注油管が1つあります。
まずは2つのオイルタンクの確認から。
前についているのがブームを動かす動噴用のオイル。
後ろについているのが昇降の上げ下げなどの油圧を動かしている油圧オイルです。
それぞれ残量を確認し減っていたら注入します。
動噴用オイルは普通のエンジンオイルと同じで大丈夫です。
油圧用オイルは専用のものがあるので、メーカーに問い合わせて購入してください。
また、オイルの色が黒くなっていたり、逆に白くなっている場合には交換が必要です。
特に白くなっていた場合は水が混入している可能性が高いのですぐにでも交換をした方が良いでしょう。その場合は機械屋さんを呼んで対応してもらってください。
メンテナンスのタイミング
メンテナンスは本来、使用後に毎回やるのが良いです。
ンなこと言ってもシーズン中は忙しいし、防除は夜やるケースもありますよね 🙁
なのでまあ②チェーン・ワイヤーのグリスアップと③竿の溝のゴミ除去はそんなに手間もかからないので雨の後とか、竿が汚れたタイミングで適宜行いましょう。
それ以外のメンテは少なくとも月に1度くらいの頻度で実施しとけば まあ頻繁に壊れまくるってことはないと思います👌
また何年に1回かは機械屋さんに診てもらってしっかりとメンテナンスしてもらいましょう!
以上!
んじゃ!
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