こんにちは
今回は2024年の振り返りをしたいと思います。
2月までは暖冬からの3月に雪?!
昨年の冬は暖冬傾向でしたね。1月から雪も少なく2月には畑も乾いていました。
高冷地でも2月の時点で「え?畑作りできちゃうんじゃね?」っていうくらい乾いてたましたね。
そんな状況だったので3月頭から始めるかぁ。なんて余裕こいてたら3月にまとまった降雪。しっかり下旬までしっかり降りましたね。
おかげでスタートは遅れましたよね。いきなり出鼻をくじかれたシーズンインでした。
4月5月は例年よりやや暖かめ。その影響で・・・
4月5月は例年より暖かめで推移しました。おかげで遅れていた作業もすっかり巻き返しました。
ただ例年と違った点はネズミ被害が多かったこと。
通常だと3月~4月の雪が解けた状態で、まだ新芽が生えそろう前に忌避剤を土手に撒いて対策します。
が。今年は雪解け→新芽が生えそろう期間が短く、他の作業も忙しかったので適切なタイミングで対策を行えなかったため、ネズミも揃ってシーズンインしてしまったようです。
おかげで土手は穴だらけ、畑にもこんな被害が・・・
この畝だけきれいにネズミの穴が開いてましたね。やられたぜ・・・
6月はしっかりめに梅雨
6月はも例年より少し高いくらいの気温でした。生育も順調で相場も下がっていきましたね。ちーん。
ウチの地域は年間の降雨量が少なく、梅雨もカラ梅雨ってことがよくあるのですが、2024年は梅雨らしい梅雨になりましたね。中旬~下旬はさえない天気が続いたので雨の合間を見ながら作業する日々でした。
7月8月は酷暑そして
梅雨が明けた7月から8月は記録的酷暑。
もうこれがスタンダードですよね。ほんと作るの難しくなってきてます。
相場も7月下旬くらいから上がってきて8月下旬まではそれなりの値段でした。
昔の感覚だとレタス一箱1500円すれば全然いい!って感じですが、今は原価もかなり上がってて作るのも難しくなってきてるので正直1500円くらいで何とか儲けも出るかなって感覚です。厳しい状況ですねえ。
気温は相変わらず8月末でもアッチアチなので冬の産地の植え付けにも影響出そうだなぁとは思いました。まさか小売価格でキャベツ1玉1000円越までいくとは思いませんでしたが。。。
9月は作型悪化。相場も高騰
9月に入っても当たり前のように暑い。
おかげで何とか持ちこたえていた葉物の生育にも限界が。。
特にレタス・キャベツ・白菜など結球ものは軒並み生育が悪くなりました。
うちのレタスも結球しないロットが続き、契約の数量を出せない日が1週間ありました。
ホントに精神的に追い詰められましたんね。取引先にもご迷惑をおかけしてしまいました。すみません。。。今年は反省活かします!
そんな状況だったので相場は高騰。
レタスで1箱3000円近くまで上がりました。それでも世間的にはコメが高騰していたニュースでもちきりで野菜の高騰はそこまで騒がれませんでした。
ってことはそれくらいの相場でもあんまり影響ないんじゃないか?ちょっと上がっただけで騒ぐのほんとやめてほしい。とか言ってみたり。
10月11月も平均気温は高め
10月に入るとさすがに真夏って感じではなくなりましたが、平年比よりは暖かい日が続きました。
作柄も順調な生育に戻ってきて、むしろ葉物は予定より少し早めになりました。
しかし後続の産地が酷暑の影響でスムーズに生育できておらず、産地リレーはバトンを落とす形になりました。
当然相場は高騰。9月までに上がっていた相場が下がりきる前に流通量が減ったのでどんどん高騰していきました。出せた人うらやましい。
うちの方はというとレタス類は終わってセロリ・ネギの出荷に切り替わりました。
セロリは色々問題がありましたがネギは相場も堅調でよかったです。契約先も見つかって先につながるシーズンとなりました。
そんなこんなで相場は例年より良かった感じ
といった感じで相場は例年より高い水準で推移したと思います。
ただその中でしっかり切らさずに出荷できるかというのが大きなポイントでしたね。
今後はさらにその傾向が強くなると思います。できる農家できない農家できっぱりと明暗が分かれてしまいそうですね。
そんな中でしっかりと生き残れるように日々勉強。そして柔軟な対応を心がけたいですね。
また農家だけでなく農協や卸売り業者、市場も大きな意識改革が必要なんじゃないかなとも思います。細かいことは長くなるので省きますが、今までの小~中規模農家が作物を持ち寄って物量を確保する時代から、大農家が1件で物量を確保できるという傾向がどんどん強くなると思います。
そんな中で流通やその組織が今まで通り適切に機能するわけないよね。
なにが一番いいのか考えながら頑張らないとですね!
おしまい!
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