M-1 2018を振り返っての感想。心の中のNo1は・・・
2018年のM-1グランプリが終わりました。
今年も様々なドラマが生まれました。やはりお笑いは面白い!
そんなM-1グランプリ決勝の感想と、人知れず公開していた予想の答え合わせをしていきます!
M-1グランプリ 2018 優勝は・・・
まず今年の優勝者は皆さんご存知の通り
霜降り明星でした!おめでとう!!
ちなみに各コンビの得点は以下の通り。
黄色背景のところは決勝2本目の投票結果です。
各コンビの1本目の感想
それでは各コンビの感想を演技順にしていきます。
見取り図:9位
トップバッターとして登場したのは見取り図。
初出場だし準決勝での緊張っぷりをみていたので、ネタを飛ばしたりしないかハラハラして見ましたが、堂々とした漫才でした。
ネタとしては見取り図らしいネタで、面白かったです。
が得点は思ったより伸びなかったですねー。
何回か見直してもそこまでやっぱりもうちょっと点数が延びてもよかったんじゃないかな?と思います。
もちろん審査員の品評でもあったように、「横(相方)の意識だけじゃなくて縦(観客)の意識も欲しい」とか「前半にもうちょっと笑いがほしい」みたいなところは合ったんだけども。
それにしても点が延びなかったかなー。
お客さんの笑いもドカーンてほどではなかったかな。スポブラとかやや下ネタ系があまりハマらず、そのあたりがやっぱり序盤、とくにトップバッターってところだったかなあと思いました。
個人的には89点。
スーパーマラドーナ:7位
2番手はスーパーマラドーナ。本命候補ではあるものの、見取り図が酷評気味でやや重目の空気の中での演技となりました。
ネタとしては怖いとか暗いみたいな品評もあったけど僕はかなりおもしろかったと思います。
前半に大きい笑いがあって見てる側も「おっ。これは!」と思ったのですが、それが期待値を上げてしまったのか後半の笑いの量がちょっと少なく感じてしまった。
普通に面白かったんだけど、「スーマラだから最後にもう一つどんでん返しがあるんでしょ?」みたいな気持ちがあり、そのまま終わってしまったので尻つぼみ感少なからずあったのは事実。
そのあたりが点数が伸びなかった理由かなと。
演技順が違えばまた結果も違ったと思うし、結局後半が盛り上がるネタの方が点数は伸びやすいんだなあと思った。
個人的には91点
かまいたち:5位
3番手はかまいたち。本命候補が立て続けに登場。スーパーマラドーナもそこまで点が伸びなかったので大丈夫かな・・という不安がある中でのネタとなりました。
ネタも後半に行くにつれて勢いが出ていく中で、全体を通して笑いがあり面白かったです。
お客さんの笑いも結構大きく、若干空気が変わった感じがありました。
かまいたちの漫才はテーマがあるようで無いというか、二人の掛け合いが面白いので何も考えずに見ていて笑える。富澤も言ってたけど、2人の人間性みたいのが見えていて、それが上手く混ざって面白い。
よくわからないけど、その辺も技術なのかなと思います。
ただ何故か点数は伸びなかったですねー。
会場が暖まり切ってなかったというか、まだ点数は温存されていた感があります。
個人的には93点
ジャルジャル:3位
4番目はジャルジャル。
かまいたちも思ったように点が伸びない中で、ちょっと思いかな?という一方でそろそろデカい点が出そうな気配もあり。会場もきっかけ待ちというような空気もあったのかなと思います。
ネタは準々決勝と同じネタだったんですが、本当に楽しそうにネタをやっていて、お客さんもそれについてきて会場の雰囲気が一気に変わったかなって感じでした。
ジャルジャルは「面白い」というか「楽しい」という表現が個人的には合っていると思います。なんかよくわかんないけど笑っているみたいな。この2人にしかできないですね。
点数も跳ねて一気にトップへ。個人点では99点という高得点も飛び出しました。
まあ99点は極端かな?とも思いましたが、それくらい空気をガラッと変えた様に思います。
個人的には92点
ギャロップ:8位
5番目はギャロップ。
準々決勝と同じネタでの勝負でしたが、前にやったジャルジャルと比較してしまうと型にハマりすぎというかやや単調に感じてしまったかなと思います。
普通に面白いネタなんですけどね。テレビということもあったのか、自虐ネタ系があまりハマらなかったなーというのはあります。
点数も伸びずに審査員からも何故か必要以上の酷評。。
これジャルジャルで空気緩んだ中で、審査員も笑いを取りにというかいじり易くなったんじゃないかなと。ただ演者側の耐性がないところのいじりが入って、ちょっと変な空気になっちゃったかなぁ。
個人的には88点
ゆにばーす:10位
6番手はゆにばーす。いよいよ後半に入ってきましたが、先の酷評もありやや重目の空気の中での漫才となりました。
ネタの方は準々決勝と同じネタだったんですが、最序盤で噛んでしまったこともあり、いまいち流れをつかめず。そのままの流れで最後まで行ってしまい、不完全燃焼感のある漫才となってしまいました。
もちろん要所要所で笑いはあったのですが、全体を通して観客も演者も硬かったという印象です。
点数もやはり伸びずに終わってしまいました。
審査後の絡みを見ても、本人たちも整理がついていない様子でちょっと余裕が無い様に感じました。
実はGYAO!3連単で3位予想をしていたぐらい期待していたので、残念な結果に終わってしまったなあ。
個人的には85点
ミキ:4位
7番目は敗者復活枠のミキ。敗者復活枠ということで会場も少し色めき立った様な空気の中でのネタとなりました。
ネタの方は初っ端からトップギアというか勢いがあり、そのままの緩むことなく最後まで走り切ったという感じ。この辺りは漫才のテンポの良さがあるからできたことだと思うので、そこは技術なんじゃないかなと思います。
自虐ネタなんだけど開き直っていて明るいような印象を受けたのも、そのあたりの勢いに起因しているような気がします。
ミキは好き嫌いが分かれるというか、特に昴生のツッコミがやかましいって言う声もチラホラあります。僕もネタによってはそう感じる時があるんですが、今回は初っ端がガツンと激しかっただけに全体を通してはあまり五月蠅さを感じずに楽しく見れました。
点数も伸びて暫定2位に。一部の採点に対して不満の声も上がっていますが、順位としてはまあ妥当と言えば妥当かなと思いました。
敗者復活戦も「人気があるから票が集まった」みたいなイメージがあるようですが、当日のネタだけを見た限りでも普通に上位だなと思いましたよ。
斜に構えずに見たら普通におもしろいですけどね。
個人的には92点。
トム・ブラウン:6位
8番目はトム・ブラウン。ミキが空気を温めてくれた中でのネタとなった。
3回戦と同じナカジMAXのネタだったんだけど、めっちゃウケた。
トム・ブラウンはつかみが全然面白くないので最初は「え・・?」みたいな空気だったんだけど、だんだんお客さんも着いてきて最終的にめっちゃウケてました。
何が出てくるかわからないのでワクワクして見れるし、圧倒的にバカバカしいので笑うしかない。
もっと見たいという気持ちになりました。
順番的にも空気が温まっていて、且つ正統派漫才の直後というバッチリなタイミングだったというのもあったかなと思います。
点数的にもハマった感がありましたが、さすがM-1。そこまで甘くはなく暫定4位で惜しくも敗退となりました。
が爪痕はしっかり残したんじゃないかなと思います。やったぜ!
個人的には93点
霜降り明星:1位
9番目は霜降り明星。トム・ブラウンでかなり緩んだ空気の中での漫才でした。
まずつかみのボラギノールのCMがズバッと決まって流れをつかみましたね。
そのまま持ち前の手数の多さと、斜め上のツッコミで笑いを量産。さらに中盤と後半でそれぞれ大きい笑いもあり、高いレベルで緩急のある漫才でした。
霜降り明星もハマらない時はボケのせいやが騒がしく感じたりするんですけど、今回はつかみがバッチリだったということもあったのか、終始2人のペースといった感じでした。
得点も軒並み90点以上となり暫定1位に!演技順が追い風になったというのはありますが、それを差っ引いても文句なしの得点だったと思います。
個人的には95点
和牛:2位
ラストは満を持して和牛の登場。
霜降り明星が高得点を叩き出した直後で、会場は温まっているもののさてどうなる?って感じでのネタでした。
ネタが始まると最初は「おいおい・・?大丈夫か?」と思うような流れ。
しかし中盤で水田がキレる辺りから一気に加速。
後半に向けてグイグイ盛り上がって行って最後は大きい笑いの連続で終わりとなりました。
水田の「見てもらいたい感じで見てもらえた」というコメント通り、ネタ全体を使っての緩急のつけ方はマジですごい。
和牛は安定して笑えるけど大きい笑いが少ないイメージだったんだけど、その辺を完全に修正というか払拭してきたネタで、和牛の2人自身がどうすればM-1獲れるんだ?というのを考えたのが伝わってきた。で高いレベルで修正してきた。
技術としてはもう1枚も2枚も上だと思いました。
さらに直前で霜降り明星が高得点を出した直後。
みんなが不安の中にも大きな期待を寄せる中で、期待に応えてきた。マジ凄い。
単勝1倍台のディープインパクトで勝ち続けた武豊を彷彿とさせますね。
興奮して競馬の例えを出してしまいましたが、それくらい見事だと思いました。良いモノ見た!
個人的には97点
2本目のネタの感想
ジャルジャル
ネタ自体は昔からやっているネタだった。
ただここであのネタをもってくる辺りに2人のこだわりを感じました。
2人らしく楽しそうにやっていたのは好印象だし、相変わらず楽しかった。
ただ1本目にくらべると観客が見入るような感じはなく、盛り上がりはそこまででもなかったかなあという感じ。
和牛
2本目はオレオレ詐欺を題材にした社会性のあるようなネタ。
序盤のつかみもいい感じで、安定して笑いをとっていました。この辺りは流石といった感じでした。
後半ではただ見つめあうだけで笑いを誘発するという。
もはや言葉のいらない漫才の域に到達しましたw
ただ1本目と比較してしまうともうワンパンチほしかったかなと感じちゃったかなぁ。
1本目は「大丈夫か?」からの後半の笑いがあり、全体を使って後半の連撃につながった感がありました。なのでそれと比較してしまうと「もうちょい欲しいな」と思ってしまったかなあ。
もはや和牛がM-1獲れないのは見ている側は勝手にハードル上げてるからなんじゃないの?
と今書いていて思いました。
霜降り明星
2本目は予選でもやっていたネタでした。
これまた最初の楽天カードマンがハマって掴みはバッチリ。
そのまま多彩なボケとツッコミで観客を離さずに最後まで笑いを生み続けました。
こちらも1本目の方が大きな笑いどころが要所要所にあったかなと思います。
が全体的な手数の多さが武器でもありますのでその辺でうまくカバーできていたのかなと。
1本目からの勢いもあったので、これはひょっとしたら獲るかなと思いました。
結果は見事優勝。史上最年少でのM-1制覇となりました。おめでとう!
事前予想の結果は・・・
さて実はひそかに以下の記事で予想を公開しておりました。
のでその結果を見てみましょう。どぞ!
予想の結果
◎スーパーマラドーナ・・・7位
○かまいたち・・・5位
▲和牛・・・2位!
△見取り図・・・9位
☆霜降り明星・・・1位!!
といったかんじです。
本命対抗のスーパーマラドーナとかまいたちは残念ながら着外となってしまいました。
が、5番手評価の☆霜降り明星が見事優勝!!!
さらに3番手評価の和牛が見事2位となりました。
まあ和牛は大方の予想通りではあったものの、霜降り明星は下馬評は低めだったと思うのでね。
オッズ的には妙味アリだったかなと。
馬連BOXなら的中ですわ!
がっはっはっは!
敗者復活の予想結果
さらに決勝の最後の1枠。敗者復活枠の予想もこっそりしてました。
結果は以下の通り
最終的に僕は東京ホテイソン・プラスマイナス・ミキの3組に投票しましたが、見事ミキが優勝!
まあこの結果については賛否ありそうなもんですがミキ普通におもろかったよ。なんなら敗者復活のネタの方が決勝のネタより面白かった!
プラスマイナスも応援してたんだけどなー!!!惜しくも2位・・・
ラストイヤーだったし行ってほしいとも思いましたが残念。
逆に一番面白いと思った東京ホテイソンが10位だった。。。
ネタ自体が色んなところでやっているネタなので、既視感があったのかも?とは思います。
たしかに僕自身も初見の時の方が笑ったのでね。
にしてもあそこまで低いかー。。
正直3~9位にいるコンビよりも敗者復活戦のネタは面白いはずなんだけどなー。
まあこの辺りが視聴者投票の良し悪しですよね。
来年に期待です!
さいごに
全体的な感想
霜降り明星の優勝で幕を閉じた2018年M-1グランプリですが、近年の中ではハイレベルだったんじゃないかなと思います。
またネタ自体も自虐ネタとか下ネタとか、マイナスの要素があるネタは高得点につながりにくいのかなぁと。まあその辺を技術で補えれば大きな笑いにつながるんですがね!
全体の傾向としてはそういった流れなのかなーと。
個人的には今年のNo1は和牛だったかなー。
ただ霜降り明星も納得はできる内容だったと思う。和牛はどんどんハードル上がってしまってますが、何年か前のようなお情け優勝だけはしてほしくないな^^;
まあ和牛なら大丈夫だとおもいますが!
とにかく!M-1期間中はとても楽しませてもらいました!
M-1の格が下がったーとか、2010年以前の方が面白かったーとかって意見もありますが、
まだまだ面白いコンテンツだと思います!
来年も楽しみです!
話題のあの件について
さてSNSを中心に話題となっている決勝進出者が審査員を批判した件ですが。。。
色々思うところはありますが、実際に審査に偏りがあったの???という点を詳しく見ている記事も書いたのでよろしければこちらも見てみてください。
以上!んじゃ!
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