コントの王者を決定する2019年キングオブコントが終わりました。
面白かったですねー。
下馬評通り決勝の舞台に立ったコンビもいれば、思わぬダークホースの活躍もあったりと今年も楽しませていただきました!
そんなキングオブコント2019の感想と、ひっそりと公開していた優勝者予想の結果を振り返っていきます。
そして心の中のNo1とは!?
キングオブコント2019 優勝は・・・
今年のキングオブコント。2413組の中から選ばれた10組のファイナリストはこちら!
そしてその中から見事優勝したのは・・・・
どぶろっくでした!おめでとう!!!
ちなみに得点と順位は以下の通り。なんと半数以上が決勝初進出でした。
ジャルジャルとGAGは予選ステージで同点だったため、審査員5人による決選投票が行われました。その結果3票を獲得したジャルジャルがファイナルステージに進出しました。
1本目の感想
それでは各出演者の1本目のネタの感想をネタ順にそれぞれ書いていきます。
うるとらブギーズ
トップバッターはうるとらブギーズ。芸歴は14年と中堅寄りですが、地上波ではたまにネタ番組で見るくらいだったので知名度は低めだったと思います。
ネタの方は、初っ端から違和感を感じるような入りでしたが、設定が解ってくるとどんどんストーリーに引き込まれていきました。細かい演技が上手いのもコントの世界に引き込むテクニックだったのかなと思います。
終始一貫して面白くてあっという間に終わってしまったという感じ。
技術の高さとかだけでなく、歴に裏付けられた地力というか、本当に力のあるコンビなんだなというのを感じました。
得点の方もトップバッターとしては異例(?)の高得点。後にネタをする芸人たちにはプレッシャーを与えるような点数となりました。
個人的には93点
ネルソンズ
2組目はこちらも決勝初出場のネルソンズ。
一昨年あたりからメキメキ頭角を現してきたトリオです。特に小太りの和田まんじゅうのキャラが抜群でどんな役をやっても見ているだけで面白いという。ずるい。
今回のネタも和田まんじゅうを中心とするネタだったのですが、いままで見たネルソンズのネタの中でも面白いなと感じるネタでした。
正直、ネルソンズのネタは和田まんじゅうのキャラに頼り切りみたいになっているネタもあって、キャラに慣れてしまうと飽きてしまいがちかなあ。と思っていました。
が、今回のネタはキャラだけでなく設定もよくてその中でキャラが映えるような内容になっていたように感じます。
しかし点数は思ったより伸びず最終的には6位タイという順位でした。
審査員5人中4人が90点と当たり障りのない点数をつけたところを見ても、うるとらブギーズでポーンと高い点数を叩いてしまった後の迷いというか「置きにいった」という感じの点数になっちゃったかなとも思います。
個人的には92点
空気階段
3組目は空気階段。
こちらも決勝は初だったのですが、鈴木もぐらの方はアメトークなどのバラエティにも出ていたので結構見たことある人は多かったかも。
キャラが濃いんですがネタの方は、設定がかなり作りこまれています。
今回のネタも、もぐらのキャラを上手く立てながらコント全体で起伏をつけていて、すごく考えて作られていると感じました。
面白かったのですが点数はいまいち伸びず。
ストーリーが上手すぎるというか、「お笑い」というより「物語」感があってシンプルに笑いに直結しづらい部分があったのかなと。ただそういう凝ったお笑いが好きな人もいるので審査員との相性もあったように感じました。
個人的には88点。
ビスケットブラザーズ
4組目はビスケットブラザーズ。
これまた決勝は初で僕も見るのは初めてのコンビでした。
ネタの方も軸はしっかりとした正統派のコントといった感じですが、間に入るミュージカル風の演出がいいアクセントになっていたと思います。
ただガツンとインパクトのある笑いが無かったかなとも思いました。他のネタも見てみたいですね。
ただトークの方もいけそうな雰囲気があったので、ネタ版組だけでなくバラエティでも活躍できそうな印象を受けました。
個人的には87点。
ジャルジャル
5組目はジャルジャル。常連ですね。すごすぎ。
昨年のM-1でも上位に名を連ねており実力は誰もが認めるところ。ただデカいところの優勝だけが無いので是非とも獲ってほしいコンビでした。
1本目のネタはジャルジャルらしい不思議な設定でしたが、いい感じにわかりやすいというか万人に受け入れやすいジャルジャルワールドだったと思います。
得点の方も結構伸びて、結果的には3位タイからの決選投票を制し見事ファイナルステージへ進出しました!
個人的には90点。
もっとぶっ飛んだネタを勝手に期待してしまっていたのでね。
どぶろっく
6組目はどぶろっく。
知名度はかなりあるコンビですが、コントのイメージはあまりありませんでした。
どぶろっくの歌ネタで下ネタ系のやつは大好きなんですが、最近はテレビではそんなに下ネタ系はやっていなかったし、地上波の生放送でコントだしどんなネタをやるんだろうと思っていましたが・・・
やられました。笑
あれはもう笑わざるを得なかったです。
言ってしまえば単なる下ネタだったんですが、設定とか演技とかストーリーとかそういうのを取っ払ったシンプルな笑いでしたね。
作りこんだネタが続いてなんとなく膠着状態だったところにポーンとど直球な下ネタが来たもんだからかなりウケました。
ただ一歩間違えれば全く笑えないのが下ネタなので、それをここにぶつけてきたどぶろっくの覚悟と芸人としての生き様を感じましたね。下ネタをあそこまでキャッチーな「ネタ」として昇華できる芸人はちょっといないかもしれませんね。
点数もかなり伸びて480点。個人点では98点も飛び出しました。
正直審査員の好みとかネタ順もあったかなとは思いますが、1本目の笑いの量で行ったら間違いなく1位だったので順位としては納得。
個人的には95点。
かが屋
7組目はかが屋。
最近ではお笑い第7世代としてメディアでも取り沙汰されていて優勝候補との声も多かったコンビでした。
ネタの方は流石と思わせる内容。
コントの状況を表現を、言葉や視覚だけでなく「音」を使って自然にやっていました。
コントのキャラに感情移入してしまうような内容のコントで個人的にはかなりツボでしたが、点数は思ったほど伸びず。
かが屋のコントは突拍子もない設定で面白いことをやって笑わせるって感じじゃなくて、日常の一コマを切り取ってそこに関連する人達の感情変化とかを上手く表現するような感じなんですよね。感覚的にはあるあるネタに近いというか。
その目の付け所がまた絶妙で、今回もすごく面白かったんですがネタ順も悪かったかなー。どぶろっくの笑いとは種類が違いすぎて笑いの量が少なくなったように感じてしまったのかもしれません。
個人的には95点。
GAG
8組目はGAG。ファイナリストの常連で実力は折り紙つきです。
今回も宮田が女装してドタバタ系のコントでした。笑いどころもわかりやすく、王道のコントといった感じで点数の方も結構伸びて3位タイでした。
審査員の好みと相性がいいような気もします。シンプルな構成の方が点数が伸びていましたね。
個人的には89点。
ゾフィー
9組目はゾフィー。こちらもファイナリストの常連ですね。
ゾフィーは昨年のネタがちょっと嫌な感じのネタで、それ以降しばらくはあまりいい印象を持って見れなくなってしまったのですが、いろんなネタを見ているうちに「面白いコンビだな」と思うようになりました。
今回のネタは腹話術の人形を使ったネタだったんですが、かなりおもしろかったです。
人形がまたいい表情でネタの面白さに拍車をかけていたと思います。
しかし点数はちょっと届かずの5位となりました。
テレビで見ている分には人形の表情もきっちり見えていましたが、審査員のコメントにもあったようにカメラワークに助けられた感もあったのかもしれませんね。
個人的には94点。
わらふじなるお
ラストはわらふじなるお。
わらふじなるおのコントは正直いって当たり外れが大きいと思っていたので、今回はどっちかなーと思って見ていました。
ところが今回のネタは当りでも外れでもなかったって感じでした。
わらふじのボケが結構コワめというかサイコ感のあるボケなのに対して、なるおのツッコミが割と普通というか、サイコなわらふじをなんとなく受け入れている状態で突っ込んでいるので少し見ている側とギャップがあるのかなと思いました。
去年の空質問するコンビニ店員のネタはわらふじのサイコがギリギリ行き過ぎていなかったのでツッコミも素直に受け入れられて面白かったんですが、今回はサイコが強めな印象だったのでツッコミでもう少し工夫がほしかったかなーと。
点数も伸びずにまさかの最下位。正直低すぎるなーとは思ったけど期待感の裏返しなのかな。
個人的には89点。
2本目の感想
1本目の点数が高かったどぶろっく、うるとらブギーズ、ジャルジャルの3組が2本目のネタを披露しました。
ジャルジャル → うるとらブギーズ → どぶろっく の順でのネタ披露となりました。
ジャルジャル
ジャルジャルの2本目は空き巣ネタでした。
序盤はジャルジャルらしい楽しげな感じのある笑いだったのですが、最後にまさかのどんでん返し。賛否が分かれるような内容だったと思いました。
個人的には最後をあんな感じにする必要はなかったんじゃないかなと思います。ちょっと怖かったからね。まあただの笑いで終わらせないのがジャルジャルなので、その辺で好みが分かれるのかも。
お笑いを見たときの面白さというより、世にも奇妙な物語みたいなショートドラマを見たときの面白さという感覚だなーと思っていたらショートムービーがあるのね。
面白かったけれども「お笑い」的な面白さを期待していたので個人的には88点。
うるとらブギーズ
2本目はサッカーの実況と解説者のネタでした。
この二人は演技も上手ですね。本当に実況と解説者っぽくてそれが笑いにつながっていました。内容の方インパクトのある大きな笑いが1つでもあればもっと点数は跳ねたんじゃないかなと思います。
ただ高い水準での笑いを量産していて2本目だけで見ればトップの点数でした。
個人的には92点。
どぶろっく
最後はどぶろっく。
1本目と同様の設定で、2人の役割が交代したネタでした。
ネタの内容としては1本目と同じでした。1本目はネタ順やインパクトがあったので2本目も同じような内容となるとちょっと厳しかったかな。
もう少し変わったところがあるとよかったんですがほぼ似たような内容で、点数もさほど伸びませんでした。
ただ1本目でかなり差をつけていたので、その差を守りきって見事優勝となりました!
個人的には86点。
予想結果と心の中のNo1は・・・?
予想結果は?!!
さて実は放送前に優勝予想をひそかに公開してました。
放送前は決勝進出の可能性が32組に残されており、その中から10組を予想。さらにその中から優勝者を予想しました。
予想の結果は以下の通り。
予想 結果
優勝:かが屋 → 5位
2位:ザ・マミィ → 準決勝敗退
3位:チョコレートプラネット → 準決勝敗退
4位:ジェラードン → 準決勝敗退
5位:ジャルジャル → 3位
6位:わらふじなるお → 10位
7位:うるとらブギーズ → 2位
8位:コロコロチキチキペッパーズ → 準決勝敗退
9位:ロングコートダディ → 準決勝敗退
10位:カゲヤマ → 準決勝敗退
てな具合で予想した10組中4組は決勝進出しましたが優勝予想も外れてしまったので結果的には大ハズレって感じですね。
なかなか難しいですハイ。
心の中のNo1は・・・
さてそんな僕の心の中のNo1は・・・・
やっぱりかが屋。
今回の中でも一番面白いと思ったし是非2本目も見たかったなー。下馬評が高かったこともあって少し注文が付いちゃたんじゃないかな?とさえ思いましたね。
まあいつかキングオブコントを優勝すると信じて応援し続けます!
全体の感想
全体を通してレベルが高くなっているなーと感じました。
色々凝った設定を考えていて、いろんな種類の笑いがあって今年も楽しませてもらいました。
M-1と比べて審査員や芸人さんたちが気負っていないのもキングオブコントの特徴ですよね。それが良いか悪いかは別としてね。
ただもう少し審査員のタイプに偏りをなくしたほうが色んな視点からの点数がついてより有意義な大会になるんじゃないかなと思いました!
さて年末はいよいよM-1。既に2回戦が始まっておりこちらも目が離せません。
M-1に関する記事も順次上げていく予定なのでよかったら見てってください!
以上!!
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